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低価格 のCAD を購入する前に必ず検討したい 5 つのポイント

ロバート・グリーン 氏

私はコンサルタントとして、従来型の AutoCAD® よりもコストがかからない CAD ツールを 2D CAD のライト ユーザーに支給しようと考える多くの企業と仕事をしてきました。  こうした企業の経営陣から、「CAD のライト ユーザーに高いコストの AutoCAD LT® を支給すべきでしょうか。それとも、インターネットで宣伝されているような無償または低価格の競合 CAD で十分でしょうか」と質問されることがよくあります。

私はそのたびに、「AutoCAD LT が良いですよ」と強く勧めています。  AutoCAD LT の方が、無償の CAD を含めた競合 CAD よりも、技術面、組織面、コスト面で理にかなっているからです。  低価格または無償の競合 CAD に比べて AutoCAD LT がどのように優れているのか、説明を求められることがよくあるので、CAD ソリューションを最終的に決定する前に CAD マネージャーの確認が必要ないくつかのポイントをまとめました。

その中で、最も重要と考えられる 5 つのポイントについて説明します。

1. その CAD ではコマンド用語が一貫しているか

市場占有率に変動は見られるものの、AutoCAD は 30 年以上もプロフェッショナル ユーザーに使用されており、そのコマンド用語が多くの人に理解されているのは明らかです。  AutoCAD LT のコマンドは、点群操作など、一部のサポート対象外の 3D 向けコマンドを除いて、AutoCAD のコマンドと同じです。そのため、AutoCAD LT には次のようなメリットがあります。

  • AutoCAD の知識がある人なら AutoCAD LT も理解できる
  • AutoCAD のユーザーは、AutoCAD LT ユーザーと簡単にコミュニケーションできる
  • AutoCAD 向けの既存のトレーニングや標準プログラムを AutoCAD LT ユーザーも利用できる

AutoCAD LT のコマンドを持たない無償の CAD を使用した場合、ユーザーがその無償の CAD と AutoCAD との相違点を理解するまで、時間をかけて説明し、トレーニングし、サポートする必要があります。

追加の確認ポイント:

  • このサポートに費やす時間によって、どれだけのコストが発生するか 
  • すべてのユーザーが業界標準の AutoCAD のコマンド用語を使用した場合、どれだけの時間を節約できるか 
  • 「無償」の CAD に費用や労力をかけることができるのか

2. そのCADで業務の生産性は向上するか

AutoCAD では何年にもわたって生産性を向上させる多くの方法が構築されており、AutoCAD LT でもそれを踏襲しています。  AutoCAD LT は AutoCAD の機能を縮小したローエンド版だと考える人もいますが、実際はそうではありません。AutoCAD LT は最新技術を搭載した優れたソフトウェアです。  AutoCAD LT は、次に示すような、生産性を強化する作業プロセスをサポートしています。

ダイナミック ブロック – 数回クリックするだけで、単一のブロックにさまざまな特性(たとえばドアにおける右開き/左開き、さまざまなサイズ、スイングの角度など)を設定できるようにする、 プログラム可能な図形です。

ツール パレット – デスクトップ上の任意の場所に浮動表示できるパレットにはブロックや表などのさまざまなコンテンツ部品が含まれており、視覚的なインタフェースを使用して簡単にドラッグ アンド ドロップすることができます。

Content Explorer – CAD 管理者は、LAN/WAN 環境内のあらゆる場所からさまざまなタイプの再利用可能な電子コンテンツを集めて、エクスプローラ スタイルのパネルにまとめることができます。

カスタマイズ ファイル(CUIX) – CUIX ファイルを使用すると、ユーザーが CAD を操作するのに必要な各種ツール、リボン、パレット、およびユーザー インタフェース コンポーネントを、ユーザー(および会社)にとってわかりやすく標準化できます。

シート セット マネージャ(SSM) – 通常は画面の左側にドッキングされている SSM を使用すると、選択した図面やシートを、エンジニアリング オフィスで使用される複数分野の設計パッケージと同じように整理できます。  SSM は広く浸透してはいませんが、使用している企業では、非常にわかりやすく整理できるとユーザーから評価されています。

ここで注目すべきは、これらの生産性ツールをすべて AutoCAD と同じように CAD マネージャーが制御でき、AutoCAD で使用したのとまったく同じ標準およびトレーニング方法を使用して教えることができる点です。社内で既に行った投資を活用できるのです。

追加の確認ポイント:

  • 一般的に使用される手法に対する代替手段を別のプログラムで実現する場合、どの程度のコストがかかるか 
  • これらのソリューションを展開すると、どの程度のコストがかかるか 
  • ユーザーがそれらのソリューションを使用できるようにトレーニングすると、どの程度のコストがかかるか 
  • 無償の CAD を使用するために、生産性をどの程度犠牲にするか

3. その CAD が TrustedDWG コンプライアンスとファイルの相互運用性をサポートするか

別の CAD で作成したファイルを読み込もうとしてクラッシュした経験があれば、問題を解決するためにどの程度の時間と手間がかかるかをご存知でしょう。  低価格・無償の CAD を使用していたとしても、次のようなファイルの相互運用性に関する問題が発生すれば、その解決に無駄な時間やコストが生じてしまいます。

  • 最新の DWG™ 形式を正しく読み取れない。
  • 他の業界標準形式を正しく読み込みまたは書き出しできない。
  • 他の Autodesk® で作成された複雑な図形(ポリゴン ビューポートや 3D 投影の 2D 表現など)が含まれているファイルを開くことができない。

AutoCAD LT はオートデスクが開発した製品であるため、AutoCAD の最新バージョン(および旧バージョン)との互換性を維持するように、TrustedDWG™ テクノロジーを使用してファイルを作成します。

追加の確認ポイント:

オートデスクがこのビジネスから離れたり AutoCAD LT のサポートをすぐに停止したりする可能性はきわめて低いが、低価格・無償の CAD の場合も同じことが言えるか

4. その CAD は 読み込みや書き出し、及びオーバーレイの幅広いオプションをサポートするか

CAD ユーザーが単体の図面ファイルだけを作成するケースは少なくなっています。彼らは、多様なデジタル デザインの環境内で、他のデータ形式の読み込み、オーバーレイ、または書き出しを行っています。  たとえば、あまり AutoCAD LT を使わないユーザでも、PDF ファイルの書き出し、デジタル マップでの CAD 設計、地元の交通局から受け取った DGN 設計データの読み込みなどを要求されることがあります。  AutoCAD LT を使用すれば、これらの作業を問題なく実行できます。AutoCAD と同じ実証済みのドライバーを使って、AutoCAD と同じように作業できます。  私のこれまでの経験では、このような特定のタイプのファイルの読み込み、書き出し、オーバーレイの操作は、低価格・無償の CAD には存在しないか、存在してもうまく機能しません。

追加の確認ポイント:

  • これらのオプションがサポートされない場合、一般的なプロジェクト ワークフローにどのような影響があるか 
  • このようなオプションが備わってない場合、適切なドライバーや変換ユーティリティを見つけるのにどの程度の時間がかかるか 
  • 無償の CAD を使うために、機能が限られていることを許容できるか

5. 低価格の CAD に実際どのくらいのコストがかかるのか

簡単に大まかな計算をするだけで、AutoCAD LT のコストが実際には低価格・無償の CAD よりも低いことが分かります。  この計算には次の数値を使用します。

ユーザーひとりあたりの年間の AutoCAD LT コスト: 360 ドル(1 年間のサブスクリプションメンバー登録費用)

AutoCAD LT ユーザーの人件費: 40 ドル(時間あたり)

次に、AutoCAD LT ではなく無償の CAD に移行するためにかかる時間を見積もります。  注: タスクごとに、年間の 1 ユーザーあたりの時間数を括弧内に示しています。

  • データに互換性がないためのバグ(4 時間)
  • この問題を解決するために CAD 管理者が費やす時間(2 時間)
  • 他の CAD への読み込みまたは書き出しを行うための回避手順(4 時間)
  • AutoCAD 以外の製品に固有のコマンドに関するトレーニング(4 時間)

総コスト = 14 時間/1 ユーザー/1 年 * 40 ドル/時間 = 560 ドル(ユーザーひとりあたりの年間コスト)

私自身の経験から言うと、上に示したユーザーひとりあたり年間 14 時間は、低価格・無償の CAD を使用した場合に問題解決に費やす時間として、非常に控えめな見積もりです。 

追加の確認ポイント:

年間 360 ドルが無償の CAD のコストより安くなるのはどのような場合か。  答え: 無償の CAD を導入し、サポート、およびトレーニングにかかるコストが、AutoCAD LT のコストより高くなる場合。

まとめ

私はこれまでに、AutoCAD LT の代わりに低価格・無償の CAD を試した多くの企業を見てきましたが、結果は常に同じでした。突然故障が発生したり、期待を裏切られたり、実装の問題が発生したりしただけでなく、DWG の現行バージョンがサポートされないケースもありました。  無償の CAD を使うことで余分なコストが発生してしまい、その選択をしたことを後悔する多くの経営陣と話をしてきました。

「安物買いの銭失い」という古い諺がありますが、AutoCAD LT の場合は払った以上の価値を得ることができます。  あまり 2D CAD を使用しないユーザーだからという理由で安い CAD を選ぶ前に、ここでご紹介した 5 つのポイントと追加の確認ポイントを見て、低価格・無償の CAD をサポートするためにどの程度のコストが生じるか、計算することをお勧めします。  AutoCAD LT を使用した方が、低価格・無償の CAD を使用するよりもコスト削減につながる場合があります。

ロバート・グリーン 氏は、1991 年から、米国、カナダ、およびヨーロッパで、CAD 管理に関するコンサルティング、プログラミング、トレーニング、およびテクニカル ライティングのサービスを提供してきました。 熟練したメカニカル エンジニアでもある ロバート氏は、1985 年以降、広く普及しているさまざまな CAD ツールをさまざまなエンジニアリング環境で使用してきました。 作業環境を問わず常に優秀な CAD ユーザーであった ロバート氏ですが、CAD 管理の知識は実際の現場で身に付けたものです。 経験を積んで行くうちに、CAD 管理に伴う技術的な課題やトレーニングに関する課題に興味を持つようになり、現在では、講演を通じて CAD 管理者の指導にあたっています。 Robert 氏は、Cadalyst 誌で執筆している記事と、著書『Expert CAD Management: The Complete Guide』(出版社: Sybex)で広く知られています。 執筆活動をしていないときは、自身が経営する Robert Green Consulting (ジョージア州アトランタ)にてコンサルティング業務を行っています。お問い合わせには、同氏の Web サイト www.cad-manager.comをご利用ください。