ビルディング インフォメーション モデリング: BIM が生み出す 10 のメリット

by Matt Ball
- 2015年8月14日

建築やエンジニアリング、建設業界で 2D 図面から 3D モデルへの移行は順調に進行しており、その勢力を拡大しつつある。ワークフローが合理化されれば、確実に増収益を達成できるからだ。

モデル ベースのアプローチは個々の組織での効率性を高め、協調が求められるプロジェクトの遂行で真価を発揮する。ここではビルディング インフォメーション モデリング (BIM) が生み出すメリットのトップ 10 を紹介し、BIM を使用することにより建築やインフラのプロジェクトで時間と予算を節約する方法を説明しよう。

1. リアリティ キャプチャ
優れたマッピング ツールと地形画像により、簡単にアクセスできるプロジェクト現場の情報量が増大。いまやプロジェクトの開始時点から航空画像や標高数値データ、既存インフラのレーザー スキャンなどが使用されており、リアリティ キャプチャの精度が上がって、プロジェクトの準備作業が大幅に合理化されている。BIM を用いることで、デザイナーはこれら全ての情報をモデルにまとめ、それを共有可能。紙媒体では実現不可能な方法だ。

ビルディング インフォメーション モデリング 無駄を排除

2. 無駄を排除
共有モデルの使用により、建築に求められる複数の要件に合わせた改訂や図面複製の回数を減らすことができる。モデルには図面以上の情報が含まれているため、アノテーションなどを利用して、プロジェクトに様々な情報を盛り込むことが可能。BIM 作図ツールは 2D 作図ツールよりも高速で、各オブジェクトはデータベースに関連付けられる。データベースは、例えば建材の拾い出し用に必要な窓の数とサイズ設定などの手順を支援するが、これはモデルの変化に従って自動的に更新される。こうしてコンポーネント数を素早く自動計算できる機能だけでも、労力とコストの大幅な削減につながっている。

3. 確実なコントロール
モデルベースのデジタル ワークフローでは、自動保存機能やプロジェクト履歴の関連機能などを使用できるため、モデルに必要な作業時間を正確に把握できる。モデル改訂ごとのバージョン履歴を使用できるため、生産性に大きな影響を与えるファイルの損失や破損を防ぐのに役立つ。

4. コラボレーションの向上
モデルを使用した共有やコラボレーションには、デジタル ワークフローでしか実現できない多数の機能が用意されており、図面セットを使用するより簡単だ。現在、こうした追加のプロジェクト管理機能の多くは、Autodesk BIM 360 ソリューションのようにクラウド環境で提供されるようになった。BIM には、分野間で複雑なプロジェクト モデルを共有し、対応するモデル間の統合を調整するための各種ツールが用意されている。レビュー ステップとマークアップ ステップにより、全プロジェクト メンバーがデザイン変更に関する情報を入力でき、最終的なコンセプトが完成して着工へと進む際に、プロジェクトを滞りなく進めることができる。

ビルディング インフォメーション モデリング シミュレーション ビジュアライゼーション

5. シミュレーションとビジュアライゼーション
季節ごとの太陽光や建物のエネルギー効率の計算結果などを視覚化する、デザイナー向けシミュレーション ツールが増えつつある。物理学と成功事例に基づいてルールを適用するこうしたソフトウェアの知性が、エンジニアをはじめとするプロジェクト チーム メンバーを支援。ソフトウェアは、より大量の解析とモデリングを実行することで最高のパフォーマンスを実現し、知識やルールを、ボタンをクリックするだけで実行できるサービスに集約する。

6. 干渉の解決
BIM のツールセットは、梁を貫通する電線管や配管などの要素の干渉を自動検出できる。これら全ての要素を最初にモデリングすることで干渉を早期に検出できるため、コストのかかる現場での干渉対応を減らすことができる。またモデルによって、現場以外の場所で製作された各コンポーネントが完全に適合することを確認できるため、各コンポーネントを現場で製作するより簡単に組み立てられる。

7. 各ステップの順序付け
建設の各段階に対するモデルと正確なサブモデル セットが用意できたら、次のステップは施工プロセスを効率的に進められるよう、手順や材料、チームを調整して順序付けすることになる。アニメーション機能を使用することで、モデルを使って建設手順と各プロセスの調整を行い、期待される結果を実現する過程を予測できる。

8. 詳細な処理
モデルは、さまざまな知識を伝えるための優れた終着点として機能するが、従来の平面図や断面図、立面図や他のレポートを、プロジェクト チームのメンバー間で共有しなければならない場合もある。自動化機能とカスタマイズ機能により、こうした図面やレポートの作成時間を短縮できる。

9. 優れたプレゼンテーション
現況のキャプチャと変更に対する設計が完了すると、モデルはプロジェクトの範囲やステップ、結果を伝える究極のコミュニケーション ツールとなる。設計を完全に 3D で作成するということは、商業スペースの売り込みや規制当局の認可取得に使用できる美しい景観図やフライスルーを作成するステップが少なくなる、ということでもある。

ビルディング インフォメーション モデリング いつでもどこでも情報にアクセス

10. いつでもどこでも情報にアクセス
データベースに関連付けられたモデルのもうひとつのメリットは、大量の情報にいつでもアクセスできるということだ。この機能を Autodesk BIM 360 Field ソフトウェアなどのクラウド環境と組み合わせることにより、任意のデバイスを使用して、どこからでもモデルとプロジェクトの詳細にアクセスできる。

BIM 導入のメリットはオートデスクの Web サイト でも詳しく紹介されています。

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