エンジニアリングにおける充実したキャリアをデザイン・構築する 4 つの方法

理想の仕事へとつながる道は、必ずしもまっすぐが最良というわけではない。少なくとも、エンジニアリング分野における私のキャリアにおいては、まさにそれが真実だ。

高校では数学と科学が得意で、私をその方向に導いてくれる良き進路指導の先生にも恵まれた。大学では、計算ベースの電気工学に興味を持ち、優れた問題解決者となるための手段を学んだ。その後、電気工学で修士号を取り、GE のマイクロ波技術者となり、防衛やレーダー システム、誘導ミサイルなどの航空宇宙産業向けプロジェクトに取り組んだ。

駆け出し時代には、どういった業務や企業が好きなのかを理解するため、様々な試みを行った。ほぼ 2 年ごとに職を変え、シミュレーションやレイアウトから CAD ソフトウェアの管理やトレーニングまで、ありとあらゆることをやった。

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その後、Linius Technologies という会社を立ち上げた。そこでの私の役割はアプリケーション エンジニア、プロダクト マネージャー、テスター、プロダクト デザイナー、ウェブサイト デベロッパー、パブリシストだった。ここでの経験は、自分のやりたいこととそうでないこと、自分が長けている点を理解するのに役立った。結果としてプロダクトマネジメントの分野に進むこととなったが、この仕事がとても気に入っている。

2003 年に Linius が Autodesk に買収されると、12 もの役職の兼任からプロダクト マネジメントのみに集中して取り組むことができるようになった。現在はクロスファンクショナルでグローバルな、700 名に上るソフトウェア開発チームを統率している。ここへたどり着くにはかなりの内省を要したが、こうした私の経験をもとに、エンジニアリング分野でキャリアを築くための 4 つのアドバイスを提供しよう。

1. 積極的にチャレンジする
ルーチン ワークに陥らず、状況に甘んじないこと。成長させてくれるであろう仕事を請け負う機会があれば、やってみる。例えば上司に「自分がマネージャー職に向いているのかどうか知りたいと考えているのですが、私でお役に立てることは何かありませんか? マネージャーというポジションがどういうものなのか、経験を積みたいのです」と頼んでみるのだ。

同僚と協力することで、予算の割り振りや支出を管理したり、新たなポジション雇用のプロセスをリードしたり、委員会での任務を請け負ったりできる。そうすれば、マシンにとっては重要だがそれほど技術色の強くない役職について理解でき、それが自分に合っているかどうかを理解できるだろう。

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最善の方法は、上司とオープンな関係を築くこと、そして自分の今後の関心を表明することだ。マネージャー達には、心を読むことはできないのだから。特定のスキルを学ぶ意欲について話したことはあるだろうか? 本当はマーケティングがやりたいのにプロダクトマネジメントを担当しているなら、まずは自分自身がそれを認め、マネージャーの助けを借りてアクションを起こすべきだ。

こういった試みが結果として転職につながったとしても、それはそれで構わない。習得中のスキルについて考え、それが次の仕事、あるいは 10 年後にやりたい仕事にたどり着くために役立つものであるか考えることを、皆さんに促したいと思う。上司と良好な関係にあれば、まず現在の会社で自分に適した仕事があるかどうかを見定めるのに、力を貸してくれるだろう。

2. 待遇の良くない職場文化を乗り越える
工学の学位を持つ女性の約 40% が、その職場文化や自信の欠如、その他の要因によって、職場を去るか、あるいは全くこの分野に足を踏み入れずにいる。

大学時代の仲の良い友人には、以前「どうしてそんなに頑張るの? どうせ子供が生まれたら仕事を辞めることになるのに」と言われた。ご覧のとおり、結果はそうはならなかった。それには、私がそうした先入観に囚われたメッセージをあまり気に留めず、聴く耳を持たなかったのも大きい。自分のやっていることに夢中で、とにかく前進あるのみだった。

ただし、誰にとっても好ましくない環境も存在している。十分に成長し確立されたチームが、新しい人間を喜んで受け入れないこともある。また、製品が特定の領域における高い専門知識を必要とする場合には、短期間に多くのことを学習しなくてはならず、新人エンジニアにとって楽しいとは言い難い場合もある。

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困難な状況や親近感を感じられない人々に遭遇した場合、ランチやウォーキング ミーティングなど通常業務の職場環境の外で交流する機会を作るといいだろう。またソーシャルな状況では、育児やスポーツなど誰かを仲間外れにしがちなトピックは避けるようにしよう。私は旅行やグルメの話を持ち出すことが多い。それならグループ全員が話題に参加できるからだ。

また自信を持つよう心がけよう。これまで一緒に仕事をしてきた女性の多くは、男性に比べると自信を持てない人が多かった。自分の仕事ぶりに自信が持てないなら、ミーティング後に簡単なフィードバックをくれる人を見つけるといい。会議室にいるエキスパートは、他でもない“あなた自身”であると自覚するために必要な自信を築く助けになるだろう。

3. 共感を勝ち取るスキルを身に付ける
プロダクト マネージャーとして、私は嵐のまっただ中にいた。カスタマー、営業チーム、開発組織の仲立ちをしつつ製品戦略を立てていたからだ。開発チームが解決しようと取り組んでいる問題の理解を深めるため、カスタマーのニーズを翻訳して伝え、またその有用性をカスタマーに還元できるよう、営業チームに取り次ぐ必要があった。非常に多忙で、かつ楽しい仕事だったが、彼らは部下ではないため、高い影響力が要求される仕事でもあった。難関だったのは、どのようにして彼らの協力を得るかだ。

キャリアを築く上で役立ったのは、強固な信頼関係を築くことだ。理解すべき最も重要なことのひとつは、協力者たちが直面している制約だ。社内では幾つもの矛盾する優先事項を伴った、様々な事項が進行しているのが普通だ。それら全てを会議のテーブルに載せられれば、それが理解の助けになる。

たとえば、私が「自分にとって一番大切なのは水が青いことだ」と言っても、同僚は「いや、緑じゃなければダメだ」と言うかもしれない。何かを行う際に衝突を避けようとすると、非常に気まずい状況に陥るということが、この例でも理解できるだろう。

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4. 自分の望みは何なのか
とにかく少しでも速くキャリアアップしたいと考える人もいる。だが、新たな職場で以前より上位の役職が得られても、未知の部分は多い。こうしたアクションを取る際は計画的に行うべきだ。ポジションに就いたことは、必ずしも準備が整っていることを意味しない。投げかけるべき重要な問いは、「次のポジションに対して自分は準備できているだろうか? 新しい同僚と競合する中で、期待に応えるにはどうしたらいいだろう? 成功するために学ぶべきことを習得できているだろうか?」ということだ。

エンジニアは昇給や昇進の要求より、より広い業務範囲を望むべきだ。つまり「私は他の問題も解決することができます。他に何をやりましょうか?」ということだ。そうした機会について対話を行い、その実現に対する正当な報酬について対話する方がずっと生産的だ。結局のところ、エンジニアリング分野において、肩書きや報酬は充実したキャリアを過ごせることの一部分でしかない。最も重要なのは、毎朝会社のドアを開けるときに自分がどう感じるかなのだ。

 

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