ハードウェアはハード: ダニエル・ピザータ氏が Modbot とロボット工学で未来を瞬時に構築

by Dana Goldberg
- 2014年10月30日

クリエイティブなハッカーであるダニエル・ピザータ氏とアダム・エリソン氏は、普通の仕事をしている人が寝ている真夜中にモジュラー DIY ロボット工学プラットフォーム、Modbot のプロトタイプの作業に熱中している。6 時間後には、部屋を埋め尽くす投資の候補者やスタートアップ インキュベーター Highway 1 の初期段階からの後援者たちの前で、この時点では動作していない可動式ロボットアームのプロトタイプをデモするのだ。

アーモンドとペパーミントティーしか口にしておらず、疲れ果てた両氏は、ロボットのモーターを破壊したり寝不足の人間の一人や二人は殺したりできそうな、400 A もの電流で駆動される危険でハイパワーなロボットのエンジニアリングのため、部屋の中を文字通り走り回っている。

夜が明ける頃には、ロボットは正しく動き始めた。20 分の睡眠の後、二人はデモとビジョンの見事なプレゼンに向かう。それを必要とする全ての人が自分のロボットを、モジュラーかつプログラマブルで、レゴブロックのように組み立てられるコンポーネントで作成できるのだ。デモは完璧に進んだ。そして、そこから本当のハードワークが始まった。

Modbot はこれまで、ハードウェア スタートアップ企業としてハリウッド映画に相応しいようなサクセスストーリーを生み出してきた。それを二人はどう実現したのだろうか? 自宅から何千マイルも慣れた場所から、正気とは思えないようなタイムラインで、どうして行えているのだろうか?

Modbot の共同設立者 エリソンとピザータ両氏
Modbot の共同設立者であるアダム・エリソン (左)、ダニエル・ピザータの両氏 [提供: Modbot]

イカサマトランプやその他のチャレンジ
「スタートアップを設立する際に最も重要なのは、思うようにトランプのイカサマをすることです」と、ピザータ氏は笑う。「我々のイカサマトランプは最悪で、スタンフォードの学位無しに海外からやってきて、国を移動するロジスティックを処理する必要がありました」。

Modbot をオーストラリア人が所有する米国の会社として設立することには、昔も今も様々なチャレンジが存在している。これは高価で、かつ官僚的なプロセスとなる。外国にショップを開くことにハードルが高いだけでなく、ハードウェア・スタートアップを設立することには特有のチャレンジが存在している。

「“ハードウェアはハードだ”という諺があります」とピザータ氏。「毎月のように変わるスペックをロックする必要があるのは、ロジスティクスにおける悪夢です。ハードウェアをリリースした際にエラーや問題があったら、アプリのアップデートを提供するだけでは済みません。製品をリコールしてデザインし直し、再製造して再展開する必要があります」。

最初に必要となる資本の量も、ソフトウェア会社とは比べ物にならないレベルだ。Modbot のスタートアップに際して、両氏は米国でも最も費用のかかる都市、サンフランシスコで非常にテクニカルな製品の製造に役立つ最高クラスのエンジニア候補を探すという、高価な予想に直面する。さらにハードウェア・スタートアップは在庫や保管、マーケティングにも資本が要求される。

Example of Modbot’s modular robotics, which they designed using Autodesk Fusion 360. (Courtesy Modbot)
Autodesk Fusion 360 でデザインされた Modbot のモジュラー・ロボット工学の例 [提供: Modbot]

「集めた資本を確認するため、Modbot が棚に並ぶ前に売らなければいけなくなりそうでした」とピザータ氏。

そうしたチャレンジに、両氏は期待をマネジメントすることで交渉。例えば Modbot のアーリーアクセス・プログラムにより、最初の生産運転に際する資金繰りを大規模なクライアントが助けることとなった。

「参加する人にインセンティブを提供することは可能です」と、ピザータ氏。「彼らは、少し問題があるかもしれない製品にサインしていることを最初から理解しています。我々は 80% の完成度、約束した機能の 80% しか無い製品を出すわけにはいきません」。

これはつまり、自らを重要で、世界を変えられるパートナーだと考えるクライアントに、早い段階で購入させるということだ。

「それにデベロッパーキットを販売することで、メーカーのコミュニティもターゲットにします」とピザータ氏。「これは好ましいモデルです。その開発は、次の生産運転に組み込むことが可能です」。

Modbot開発
Modbot 開発の舞台裏 [提供: Modbot]

ドルとセンスのレッスン
スタートアップにはバンド幅の問題が起こりがちだ。これはインターネットの接続性の問題ではなく、髪を切る時間や満足に睡眠を取る時間が無いということだ。しかし、こうしたテクニカル面での強烈な開発は、ビジネス開発と共に鍛えられる必要がある。

「資金集めに没頭した際には分かったのは、出資者とのお見合いはとても具体的で複雑なため、テクニカルな面での開発の推進力を失ってしまったということです」とピザータ氏。

出資者の中に、望ましいクオリティの組み合わせを見つけるのは難しい。彼らはハイリスクとハイリターンの欲望、フルスロットで加速するタイムラインに耐えうる胃、さらには会社へ価値を付加する独自の方法を持っている。両氏は Modbot のベンチャー資本パートナーを見つけるための独自の道標を持つ。

「ハードウェアを作った経験を持ち、ハードウェア・スタートアップには最初に現金が必要であることを理解し、起業家で、製品開発を見届けるキャパシティを持ち、成長の各ラウンドで投資したいと考えるベンチャー出資者が必要です」とピザータ氏。

ローラーコースターのような上がり下がりにも耐え抜く意欲が必需だ。ハードウェア スタートアップが全てをうまく行ったとしても、製造やベータテストには予測できない問題が起こるかもしれない。そのためピザータ氏は「必要なときでなく、手にしたときに資金を投資する。必要なときには、資金の投入がとても高くつくことがあるから」とアドバイスする。重要なのは、ベンチャー資本と Modbot が共に実現できる未来に対して、彼らをエキサイトさせることだ。

Modbotのモジュラー・ロボット工学の一例
Modbot のモジュラー・ロボット工学の潜在力の一例 [提供: Modbot]

アイ, ロボット、ユー, ロボット、みながロボット
ハードウェア・スタートアップを設立する果てしないタスクを行うには、ペパーミントティーとアーモンド以上のパワーに支えられた、ある種の熱意が必要だ。彼らのの場合、そのビジョンの種は、未来をいま実現するというところにある。

ピザータ氏は「真の起業家精神は内なる情熱、何もないところから何を作り出すという願望、未来のビジョンに由来します」と語る。彼のエリソン氏は、未来のビジョンの中に存在している。「これがどうしていまは手にできないんだ?と自問します。必要としているテクノロジーがここに無いことにイライラします」。

「The Jetsons」から「2001 年宇宙の旅」まで、ハリウッドは手のかかる毎日の作業がロボットで行われることで、日常生活がどう高められるかというビジョンを提供しており、人間はその時間をより高尚な追求に専心できるとしてきた。現在、消費者空間のあらゆるところにロボットが存在するが、その存在は自動販売機や自動ドア、食洗機の内側に隠されている。

ふたりを興奮させ、Modbot を市場に送り出そうとするものは、ロボットには入力の容量があり、それを環境へインテリジェントにアクチュエートするからだ。問題を解決し、ソーシャルにインタラクトすることができる。

ピザータ氏にとって、Modbot は単なる製品やアイデアでなく、外郭が見える未来のビジョンへ推し進め、そこに既にあるべきものだ。それでこそ、ハードウェアのハードな部分にも、その価値があることになる。どう行うかではなく、その理由なのだ。

「ハードなライフスタイルだけど、それを選んだんです。自分が誰であるかを製品に反映させる能力です。もう既に、Modbot が行えることに魅了されている人達がいます。このテクノロジーを大学生や、テクニカルなスキルが無いとしても未来のビジョンを持ち、そこへ到達するツールだけが必要という人に提供するという展望が気に入っています。テクノロジーを徹底的にアクセス可能なものとすることで、イノベーションのバンド幅が向上します」。

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