古い建物から革新的な
建物を生み出すための
設計アプローチ

素晴らしい未来を構築するために。設計チームに必要なのは、アダプティブ リユース ツールです。

建築のアダプティブ リユースとは

2040 年に世界の都市部の 3 分の 2 を占めるのは現在既に存在する建物だといわれています。持続可能なリノベーションやアダプティブ リユース プロジェクトを効率的に実現するためには、さまざまな課題を解決する必要があります。複雑さを増し続ける建設環境、厳しい予算とスケジュールなど、現代の設計者の前には非常に困難な課題が山積みとなっています。

そんなアダプティブ リユース プロジェクトをライフサイクル全体にわたってサポートするのが、オートデスクの統合ソリューションです。設計フェーズ初期における現況図の作成から施工・運用フェーズまで、リノベーション プロジェクトを予算とスケジュールの範囲内で効率よく進めるために、オートデスク製品が役立ちます。

アダプティブ リユース プロジェクトに役立つ
オートデスク ソリューション

スピーディーな環境解析

Autodesk Forma は、初期段階の計画・設計に最適なクラウドベースのソフトウェアです。AI 搭載の解析ツールで、太陽エネルギー、風、運用エネルギー、日照、騒音、微気候など、建物の現況や周辺地域の重要な要素をリアルタイムで確認し、再開発の可能性を探究できます。着工前に現場の状況を詳しく把握することで、持続可能性とビジネス成果を高めることができます。

Image courtesy of 311 Third, Lake|Flato

設計上の判断に BIM を活用

建物を再利用する際には、既存の建物の機能や特徴を正しく理解し、関連データをデジタルで記録して計画・設計で使用できるようにすることが重要です。これらの情報は、建築家や設計者が設計プロセス全体を通じて的確な判断を導くための基盤となります。BIM のワークフローでは、既存の建物の意匠・構造・機械・電気の各設計要素をすべて組み込んだ、包括的なデジタル モデルを作成できます。

BIM モデルをすばやく生成

レーザー スキャンなどの高度なテクニックをデジタル モデルの生成に利用すると、建物の現況を細部まで精密に再現できます。アダプティブ リユース プロジェクトでは、建物独自の特徴を正確に把握し、再生後の建物に活かす上で、この詳細な記録データが重要な役割を果たします。

既存の設計ファイルを使用して効率的にコラボレーション

Autodesk AutoCAD では、既存の設計図面が印刷された図面でも、デジタル ファイル(PDF、JPG、PNG)でも、問題なく作業を開始できます。また、機械学習機能を利用して関係者のフィードバックをすばやく図面に組み込むこともできるため、迅速に作業を進めることができます。マークアップ読み込み機能やマークアップ アシスト機能を使用すると、読み込んだマークアップ ファイルの手書き文字の識別や、指示テキストの変換、オブジェクトの追加、取り消し線のあるオブジェクトの削除などを効率的に行えます。

アダプティブ リユース プロジェクトにオートデスク ソフトウェアがもたらすメリット

ミスや手戻りが最小限に低減

プロジェクトの開始時に建物と敷地の現況をキャプチャして詳細に把握できるため、ミスや手戻りが生じるリスクが低減します。点群データや写真測量データから詳細かつデータリッチなモデルを作成することで、現場でのミスや手戻りを防止できます。

コラボレーションを促進

CAD/BIM のパワフルなワークフローで、全フェーズを通じて設計やドキュメント作成を完全管理できます。インテリジェントなモデルとクラウド プラットフォームを基盤とする BIM では、複数の専門分野にわたる構造化データや、プロジェクトの既存データと提案されたデータをすべてひとつに統合してモデルでデジタル表現できます。プロジェクト チームは、いつでもどこからでも任意のデバイスでこのモデルにアクセスしながら、リアルタイムに同時並行設計を進め、情報共有できます。

サステナブルな成果を達成

オートデスク ツールで建物全体のエネルギーや日照の解析を行うことで、設計のパフォーマンス要件を最適化し、レジリエンスとサステナビリティに優れた、健康的な居住・仕事空間を実現できます。

アダプティブ リユースとリノベーションのプロジェクト事例

アダプティブ リユース プロジェクトでサステナビリティを実現

サステナブルな建築設計を展開する Lake|Flato 社は、アダプティブ リユース プロジェクトで築 100 年の古い建物から生まれ変わらせた斬新なデザインの建物を本社としています。

 

画像提供:Lake|Flato 社の 311 Third プロジェクト(画像提供:Robert G. Gomez 氏)

アダプティブ リユース プロジェクト「Building 12」

第二次世界大戦時に船体工場として使用されていたサンフランシスコの Building 12 は、11.3 万平米に及ぶ Pier 70 のアダプティブ リユース プロジェクトを代表する建物として選ばれました。

 

画像提供:Perkins&Will 社

癒しのグリーン ビルディング:フランス・シャンパーニュ地方の 1960 年代に建設された悪名高い建物をリノベーション

フランスのシャンパーニュ地方の建築設計会社は、地域住民から嫌われていた古い建物を壊して一から建て直す代わりに、この地域のサステナブルな精神に則って、環境に優しいリノベーションを行うことにしました。

 

リノベーション/リユース プロジェクト向けのソフトウェア

BIM 対応のパワフルなツールを使用して建物の計画、設計、施工、管理を行えます。


Revit、AutoCAD、Civil 3D、Autodesk Forma など、設計、エンジニアリング、建設・施工向けの強力な BIM ツールと CAD ツールを網羅したコレクション


リアリティ キャプチャおよび 3D スキャニングのためのソフトウェアとサービス


アダプティブ リユース プロジェクトの参考となるリソース

Design & Make の記事

アダプティブユースが廃墟に与える新たな息吹とは

老朽化によって使われなくなった建物を再建し、新たな価値を生み出したアダプティブ リユースの 10 の事例をご紹介します。

 


画像提供:Ford Motor Corporation

ホワイトペーパー

サステナビリティ

Autodesk Forma を使用すると、データからインサイトを簡単に抽出し、迅速かつスマートな意思決定を行い、サステナビリティを向上させることができます。

 


Lake|Flato 社の 311 Third プロジェクト(画像提供:Robert G. Gomez 氏)

Revit のヘルプ記事

Revit のフェーズ作成ワークフロー

Revit のフェーズ作成機能を改修プロジェクトに使用すると、設計を時系列で整理し、既存の要素と新しい要素をわかりやすく視覚的に表示できます。

 


建築設計者向けのソリューション

生産性が向上

チーム・プロセス・データを、共通データ環境でひとつに連携。リアルタイムに同時並行設計しながら、チーム間で効果的に調整やデータ交換を行えます。関係者全員が常に同じ認識を共有しながら効率的に作業を進めることができます。

プロジェクト初日からデジタル環境で作業を開始

Autodesk Forma は、計画・設計チームがすばやくスマートな意思決定を行い、ビジネスとサステナビリティの両面で優れた成果を達成するために役立ちます。概念設計、AI による解析、自動化などの機能が、プロジェクトを支えるパワフルな基盤となります。

BIM で設計品質が向上

モデリング ツールでアイデアを検討し、最高レベルの緻密なディテールで設計を精査。オートデスクのビルディング インフォメーション モデリング(BIM)スイートは、日照から気流まで、さまざまな要素を解析できるシミュレーション機能を搭載。革新的で効果的な設計の実現をサポートします。

アダプティブ リユースを始めませんか?

オートデスクの技術担当者がご相談に応じます。どうぞお気軽にお申し込みください。現在ご利用の環境をふまえて、アダプティブ リユース、リノベーション、改修のプロジェクトに役立つソリューションをご案内いたします。

 

担当者が折り返しご連絡いたしますので、必要事項をフォームに入力して送信してください。

よくある質問(FAQ)

「建物のアダプティブ リユース」とは何ですか?

建物のアダプティブ リユースとは、既存の構造物を本来意図された用途とは異なる目的で再利用する手法のことです。古い建物を解体するのではなく、建物の歴史的価値や建築物としての価値を保護しつつ、新たな建物へと再生する方法を探ります。この手法は、資源の節約、廃棄物の削減、都市部の活性化に役立ちます。たとえばアダプティブ リユースには、古い工場を居住用のロフトに改修したり、倉庫をオフィス スペースに造り変えたり、教会をコミュニティ センターに再利用したりといったアプローチが含まれます。文化的な遺産を保護し、サステナブル デザインの原則を改築・改修後の環境に組み込むことができます。ただし、地域の法律や建築基準によって、守るべきルールやガイドラインは異なるため、その点に注意する必要があります。

アダプティブ リユースが重要なのはなぜですか?

アダプティブ リユースは、次のような理由で重要なアプローチです。

  • 歴史的建造物の保護:アダプティブ リユースによって、歴史的・建築的に重要な建物を保存し、解体による損失を防ぐことができます。これにより、地域社会に受け継がれる文化遺産への思いやアイデンティティを守ることができます。
  • サステナビリティ:既存の建物を再利用することで建物を一から新規建設する必要がなくなり、資源やエネルギー、資材の消費量を削減できます。古い構造物の解体や新しい構造物の建築に伴う廃棄物や環境への影響を最小限に抑えることができます。
  • 経済的なメリット:アダプティブ リユースによって、ビジネスや居住者、観光客などを引き寄せて、都市部を活性化することができます。雇用の機会が生まれ、不動産価値が高まり、地域経済を刺激できます。
  • 地域社会の交流:建物を再利用してコミュニティ ハブにすることで、社会的な交流を育み、芸術、文化、教育、レクリエーションなどのさまざまな活動に利用できるスペースを提供することができます。これにより、地域の絆が強まり、住民の生活の質が向上します。
  • デザイン イノベーション:アダプティブ リユースは、建築家や設計者の創造的思考を刺激し、革新的な方法によって既存の構造物を機能的で美しい空間に変えようという意欲をかき立てます。これが、ユニークでインスピレーションに溢れる建築ソリューションへとつながります。

 

アダプティブ リユースは、過去の保存と現在のニーズへの対応をバランスよく実現することで、サステナビリティを促進し、文化遺産を保護し、経済発展や地域社会の幸福に貢献し、特定の場所に対する思いを守ることができるアプローチです。

「建物の改修」とは何ですか?

建物の改修とは、既存の構造物を変更したり改良したりすることで、性能、機能、サステナビリティを向上させるプロセスのことです。現行の基準を満たすために建物のさまざまなシステム、コンポーネント、機能をアップグレードしたり、エネルギー効率を改善したり、安全性を高めたり、新しい技術や用途に合わせて適合させることが含まれます。

  • 改修では、次のようにさまざまな対策を行います。
  • エネルギー効率の向上:断熱材の追加、窓の新調、空調システムの改善、省エネ性の高い照明の設置などにより、エネルギー消費量を減らし、光熱費を削減します。
  • 構造の強化:建物の構造を強化して、地震・洪水などの災害に対するレジリエンスを向上させます。
  • アクセス性の向上:スロープやエレベーターを設置したり出入り口を拡張するなど、障がいのある人が利用しやすいように建物を改修します。
  • 安全性の強化:火災報知システム、スプリンクラー システム、非常口を改良して、建物利用者の安全性を向上させます。
  • スマート テクノロジーの統合:スマート ビルディング システム、自動機能、センサーを組み込むことで、エネルギー使用量の最適化、セキュリティの強化、建物利用者の快適性向上を実現します。

改修を行うことで、建物を一から建て直さなくても、既存の建物を現行の規制、基準、利用者のニーズに合わせることができます。建物の寿命を延ばし、環境への影響を減らし、建設環境全体の品質と機能を改善することができます。

「リノベーション」と「リフォーム」の違いは何ですか?

「リノベーション」と「リフォーム」という用語は同じ意味で使われることもよくありますが、両者の意味は厳密には異なります。

リノベーション:「リノベーション」は一般的に、既存の構造やレイアウトを大幅に変更することなく、空間を改良または最新化することを意味します。建物の要素を修理・修復して良好な状態に戻したり、デザインを新しくアップデートしたりします。リノベーションには、壁の塗り替え、床板の交換、設備のアップグレード、最新の電気器具への交換などが含まれます。リノベーションでは通常、空間を大きく変えるというよりも、装飾を変更したり、機能を改善したりすることが主な目的となります。

リフォーム:一方、「リフォーム」は、空間の構造、レイアウト、設計をより大幅に変更することを意味します。既存の間取りや壁の位置を変更したり、部屋を追加したり減らしたりと、建物の構造を大幅に変更します。リフォーム プロジェクトには、キッチンや浴室のリノベーション、棚・キッチン カウンター・設備などの交換、地下室を居住スペースに造り変えることなども含まれます。リフォームでは、家主の好みに合わせたり、新しい機能を取り入れたり、といった目的で空間を作り変えます。

つまり、「リノベーション」が一般的に、既存の空間の装飾や機能を新調することを意味するのに対し、「リフォーム」は、空間の構造やレイアウトに大きな変更を加えて新しいデザインにしたり、さまざまなニーズに対応するようにすることを意味します。

アダプティブ リユースに役立つオートデスク製品を教えてください。

オートデスクは、アダプティブ リユース プロジェクトのさまざまな面に役立つ製品を多数提供しています。次のオートデスク製品は、建築・土木エンジニアリング・建設(AEC)業界で広く使用されており、アダプティブ リユース プロジェクトにも役立ちます。

  • Autodesk Revit:Revit は、建築設計者、エンジニア、施工者向けのビルディング インフォメーション モデリング(BIM)ソフトウェアです。建設プロジェクトにおけるアイデア出し、設計、図面作成などに役立つ機能を備えています。既存の構造物のモデリングと解析、新しい設計の作成、他の専門分野との調整に使用できます。プロジェクト チームは、BIM 環境にデータを集約することでプロジェクトの状況を詳しく把握し、チームのコラボレーションを強化し、統合された設計プロセスで連携し、データ解析を基にサステナビリティに関する意思決定をすばやく行うことができます。
  • Autodesk AutoCAD:AutoCAD は、業界のプロフェッショナルに広く使用されているコンピューター支援設計(CAD)ソフトウェアです。2D および 3D の図面を作成できます。既存の建物の図面作成、詳細設計、ドキュメント作成に役立つほか、新しい設計を生成することもできます。AutoCAD は、数百万のユーザーから信頼されているコンピューター支援設計(CAD)ソフトウェアです。建設業のプロフェッショナルは、アダプティブ リユース プロジェクトで新しい DWG™ ファイルや既存の DWG ファイルを使って作業する際に、AutoCAD で価値あるインサイトを引き出し、2D/3D 設計ワークフローの自動化機能で作業時間を節約できます。たとえば、最新の機械学習機能を搭載したマークアップ読み込み機能やマークアップ アシスト機能を使用して、共同作業者のフィードバックをすばやく図面に取り込んだり、スマート ブロック機能で設計要素の配置や置換をすばやく行ったり、AutoCAD Architecture ツールセットなどの各業種に特化した専門的なツールセットを使用したりできます。(Architecture ツールセットへのリンク:https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/included-toolsets/autocad-architecture)
  • Autodesk Recap:Recap は、レーザー スキャン、写真、点群データから 3D モデルを作成できるリアリティ キャプチャ ソフトウェアです。このツールで既存の建物の状態をキャプチャおよび解析して、アダプティブ リユース プロジェクトの評価や計画に役立てることができます。
  • Autodesk Navisworks:Navisworks は、各専門分野の設計データを 3D モデルで視覚化し、調整できるプロジェクト レビュー ソフトウェアです。アダプティブ リユースのプロセスでは、既存の建物要素と新たに提案された要素を視覚化し、干渉チェックや調整を行えます。
  • BIM Collaborate Pro:BIM Collaborate Pro は、クラウドベースのコラボレーション プラットフォームです。この製品を使用すると、プロジェクト関係者間のコミュニケーションと調整が容易になります。プロジェクト情報の共有、進捗状況の追跡、ドキュメントのリアルタイム管理を行うことができ、チーム メンバーや関係者が必要なときに必要な情報にアクセスできる環境が、関係者間のコラボレーションが重要なアダプティブ リユース プロジェクトで役立ちます。
  • Autodesk Forma:Autodesk Forma は、プロジェクト初期期段階の用地計画や設計に最適なクラウドベースのソフトウェアです。AI 搭載の解析ツールで、太陽エネルギー、風、運用エネルギー、日照、騒音、微気候など、建物の現況や周辺地域の重要な要素をリアルタイムで確認し、再開発の可能性を探究できます。

この他にもアダプティブ リユース向けの機能を備えたオートデスク製品は幅広くあります。これらのソフトウェアを組み合わせて活用することで、プロジェクト初期の評価・計画から、設計、図面作成、コラボレーションまでのさまざまなフェーズに役立ちます。

アダプティブ リユース、リノベーション、改修のプロジェクトは、なぜサステナブルなのですか?

現在、サステナブルで、健康的で、インクルーシブで、文化的に意義ある方法によって都市を再建しようという動きが起きています。リノベーションは、既存の建物を再利用するという点でサステナブルな開発方法であると同時に、周辺地域の進化と復興にもつながります。

リノベーション プロジェクトに必要な資材を現地調達すれば、グローバルなサプライ チェーンへの依存を軽減し、地域社会への投資に貢献し、地球環境への影響を低減できます。つまり、炭素排出量を減らすことにつながります。これは、改修やアダプティブ リユース プロジェクトでも同様です。既存の建物を改築するリノベーションを実践することは、エンボディド カーボン(新築工事のための資材の製造、輸送、組み立てによって排出される炭素)の低減にもつながります。

サステナブルな建築プロジェクトに人工知能(AI)を使用することについて、オートデスクの見解を教えてください。

オートデスクは継続的に、人工知能への投資を続けています。それは、オートデスクがソリューションを提供している業界では、AI の革新的なパワーが役立つと信じているからです。AI は既に、オートデスク ソリューションの対象である 3 つの業界のお客様の生産性向上に役立っています。 また、オートデスクは AI の研究調査にも継続的に取り組んでいます。マサチューセッツ工科大学と提携して Fusion 360 ギャラリーのデータ セットを公開することで、人々のイノベーションを広くサポートする取り組みも行っています。 オートデスクは、常に安全性を確保しながら、お客様のニーズに応えていくことを目指しています。そしてこれからも、お客様の知的財産である成果物やデータを保護しつつ、政府の法規制に準拠した方法で、ソリューションの開発に取り組んでまいります。

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